V&A ヴィクトリア＆アルバート美術館

東京、ソウル、香港に拠点を置き、複雑形状の設計・施工サポート、BIM導入、ソフトウェア開発等、建築分野への情報技術の導入に取り組んでいます。コンピュータを用いて建築・土木分野の効率化、デザインクオリティの最大化に貢献することが私たちの使命です。

PROJECT DATA

業務期間: 2015
所在地: イギリス
用途: 博物館
面積: 64500m2
クライアント: 隈研吾建築都市設計事務所
意匠監修: 隈研吾建築都市設計事務所
設計施工: BAM
オーナー: V&A Dundee

SERVICE CATEGORY

ファサード

ヴィクトリア＆アルバート美術館は2つのボリュームに分かれており、コンクリートの小さな板で作られたファサードで結ばれています。外壁が湾曲しているため、一つ一つ異なる形状のコンクリート板を設計し、整理することが課題となりました。私たちは設計者やファサードエンジニアと技術的な知識を共有し、モデルの作成と確認を支援しました。3Dモデルを使った確認、設計者やファブリケーターとの調整により、設計意図を損ねないまま、コンクリート板を製作上の制約に適合したものにしました。全体の手順やプロセスを理解するために、私たちは仕事をワークフローを作成するところから始めました。製作プロセスを追うことで、3Dモデルと解析データから、構造や製作上の制約に関連した、独特の形状やパネルシステムなどの、様々な設計上の問題を発見することができました。そしてそれらの問題を、パラメトリックモデルと最適化を用いて、コンクリート板を標準化することで解決しました。その結果、コンクリート板の種類を最小限に抑え、3Dモデルから加工データを作成し、部材同士の干渉のないすっきりとしたデザインにするという目標を達成することができました。